太鼓館 西正寺穂純
プライベートルーム
新居浜太鼓祭り回想録(18)

平成11年 16(土)17(日)18(月)

●今年は日程が良いのか悪いのかこんな日程です。18日には仕事があるので17日の4時ごろには新居浜を出なければなりません。お天気が良いのだけがせめてもの救いでしょうか。

●16日の氏参りに行きたかったのですが、朝起きが悪く早々と断念せざるを得ませんでした。昼過ぎにやっと行動を開始し、八幡さんから垣生を回って江の口近辺で新営の下郷太鼓台に初遭遇します。続いて多喜浜駅東の県道で阿島、垣生南部漁協で山端、山端は括りの巻きと貫きを黄緑色から桃色に戻していました。昭和40年ぐらいに黄緑に変更したから約30年ぶりの復活であると思います。前年の町の変更に刺激されたのでしょうか。とにかくこれで垣生の3台は昭和30年代のオールドファッションで勢揃いです。そして本郷自治会館前の新調の本郷太鼓台を見ました。太い、厚い、細かい、とにかく美しい。明日からの大評判が今から予想されます。

●2日目の午前10時過ぎ、西沢津バス停付近の旧道へ川東西部の6台の太鼓台が列をなします。例年最も幸せを感じる一時です。さあ今年も始まるぞ。誰が何と言ってもワクワクします。そして、旧道から県道へ出てきた時にそれが最高潮に達します。2列行動ができる唯一の場所です。最初に澤津と宇高、2段目に浮島と町、最後尾に本郷と山端です。あちらでもこちらでも棒端合わせが始まります。至福のひと時です。自然に列は西へ流れ、また1列に戻って新高橋に並びました。橋の上でも棒端合わせです。勢いがついて一段と激しくなります。列は東へとって返し、澤津から土手を南へ進行し、除車の後、河川敷公園に入ります。

●1番手は澤津、昨年の優勝太鼓台です。今年も最初は勢いが良いのですが予定通り途中で息切れです、高校生が多いようです。2番は宇高、昨年欠場で2年ぶりの登場です。かつて絶妙のかき上手を誇っていましたが今年はダメです。日曜日なので、大きい部落は高校生がやたらと目につきます。3番目は浮島、可もなし不可もなしの舁き比べ、どうも太鼓の音が今ひとつみたいです。続いて町、今年はまずまずの出来栄えです、いつ見ても良いスタイルをしています。次に本命の本郷登場、初舁き比べは何とか頑張りましたが、ここも子供ばかりですぐに息切れです。最後は山端、安心のかき比べです。小部落ゆえに中年の舁き夫が多いので軽く上がります。

●今年の河川敷はやけに人が多いみたいです。好天に日曜日も重なってのことかと思いますが、こんなに人の多い河川敷も見たことがありません。きっと、本郷のスゴイ幕の噂を聞きつけた太鼓ファンが大勢駆けつけているに違いないのでしょう。感嘆を通り越してあきれ声さえ聞こえます。1台だけで見たときにもスゴイと思いましたが、他の太鼓台と並ぶとそのスゴさが一段と分かります。川東西部の太鼓台はどこも結構太くて良い幕なのですが、本郷と並ぶとどうしても見劣りしてしまいます。本郷の幕は新調の割にはそんなにピカピカ光ってはいませんが、これが本金の輝きというもの、2年3年と使い込んでいくうちにきっと重厚な輝きを放つようになります。

●舁き比べの結果は山端が優勝でした。町も良かったと思いましたが、2位以下の発表はありませんでした。何事もなく統一行動は終了しました。

●今年の祭見物もこれまで、多喜浜駅前へ行きたいと後ろ髪を引かれながらも、4時ごろ新居浜を出ました。途中、工場前を終えたのか三々五々散っていく人の群れを発見しましたが、それほど興奮していません。何事もなかったのでしょう。

(以下はビデオ観戦記です。)

新しい発見が何点かありました。

●池田池公園での夜太鼓で元船木太鼓台が高欄幕の貫きの部分に蛍光管を取り付けて一種異様な雰囲気を醸し出していました。

●下郷太鼓台は合田縫い師の作である旨多喜浜駅前の場内アナウンスがされていました。合田縫師は本郷を製作していたハズ。なるほど布団締めは本郷と似ていると思いますが、高欄幕などは本郷のものとは縫いのイメージが異なるような気もしますが…。

●八旛神社では神社からの退場時に、松神子宇高がまたも向き合い、澤津も速攻で参戦しています。これを見た田之上は何ということか澤津に持って行きました。その場で見たかったです。残念無念なり。

 

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